サニーはマシンガンを構えながらこう言った。
「生みの親を殺して地球を乗っ取る?そのために人を騙して強くなる?そんなのおかしいでしょ!」

「何がおかしいって?なんもおかしくねえだろ!俺たちゃ地上げ屋なんだからどうやろうと勝手だろ!」
サニーの言葉にカラミティは反論するとエネルギー弾を発射した。

すかさずサニーは避けると自らもエネルギー弾を発射し、反撃する。
マイケルとフローラも彼女に続いた。

サニー達は必死で攻撃を仕掛けるが、カラミティは余裕の表情を崩さない。

「その程度の攻撃なんぞ痛くも痒くもないわあああああああああ!!!」
カラミティはサニー達を掴むと一斉に投げ飛ばした。

投げ飛ばされたサニー達はすぐに体勢を立て直して反撃を仕掛ける。

「たあっ」
サニーの廻し蹴りがカラミティの頭部に直撃した。

カラミティは一瞬怯みながらも反撃しようとするが、それをサニーが遮り、更に三人で囲った。

そして

サニー達は一斉にエネルギー弾を発射した。

一瞬の隙を突かれたカラミティは全方向から集中攻撃を受けた。
これで大ダメージを食らわせられたように見えたが、それでもほとんど変わらなかった。

「嘘でしょ?」
「あれだけやってもまだ・・・」
サニー達は驚く。

そんな中カラミティは口を開いた。
「これだけ言ってもまだ分からないようだな。」
カラミティはそう言うと巨大なエネルギー弾を作り出す。
その時サニーはハリケーンとの戦いが頭をよぎったのだった。

そして

「これで終わりにしてやる!はっ!!」

ドドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン

カラミティはそう言うと巨大なエネルギー弾を投げた。幸いサニー達は避け切ったものの後方の壁は大破した。

「なんて強さなの?」
サニーはただ驚くしかなかった。

「これで分かっただろ?俺は相手の攻撃を記録化して吸収し、それを俺の力に変えてるんだよ。攻撃を受ければ受けるほど俺はどんどんパワーアップするってことだ。俺用に開発した薬の効果がある以上俺は不死身だ。」

カラミティの言葉にサニー達は唖然としたのだった。

「一体どうすれば・・・」
サニーは苦悩する。そんなサニーにマイケルがあることを提案した。

「奴を超える威力を引き出したら勝てるんじゃないか?」
マイケルの言葉にサニーは目を丸くした。

「そういえば私達よりも強い威力を持ってるわね。」
「奴を超える力を引き出せるかどうか一か八か賭けよう。」

サニー達はマイケルの提案を受け入れた。

そんな中カラミティは再び巨大なエネルギー弾を作り出した。
「フンッ、それで勝てるつもりか。」
カラミティは自信有り気な表情を浮かべる。そんな彼の前にサニー達は同じように巨大なエネルギー弾を作り出した。

そして

「はあっ!」
カラミティはエネルギー弾を投げた。サニー達も同じようにエネルギー弾を投げ、互いのエネルギー弾が押し合う。

「みんなで力を合わせようが無駄だ無駄ああ!!」

「そんなのわからないでしょ?」
「俺達は絶対」
「カラミティを」

「倒すんだああああああああ!!!!!」
サニー達は限界まで力を引き出し、エネルギー弾を目一杯投げつけた。

「はああああああああああああっ!!!!!」

ドドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン

サニー達が投げた巨大なエネルギー弾はカラミティを巻き込んで凄まじい爆発を起こした。
爆発の巻き添えになったカラミティはその場に横たわり、遂にカラミティを倒したかに見えた。

しかしその直後だった。

「とうとう俺を本気にさせたな。」
なんとカラミティはまたしても起き上がってきたのだ。サニー達は最早唖然とするしかなかった。

カラミティは起き上がると指パッチンをする。
するとそこには倒されたはずのハリケーンら幹部達が現れた。

(今度は総攻撃を仕掛けてくるんじゃないだろうか?)
サニー達は一瞬そんなことが頭をよぎった。

しかしその直後、ハリケーン達はカラミティの元に集まった。
幹部達がカラミティを囲うと白い光に包まれる。

そして

「うあああああああああ!」

唸り声とともに光が一回り大きくなり、消えるとそこには一回り大きくなったカラミティがいた。

続く

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